ラグタイムとは、アメリカ音楽のジャンルの1つ。その黄金期は1900年から1918年だったといわれている。
元々2拍子や4拍子のダンス音楽で、Jazz, Blues, Ragtime,Ska*1,Rock, Baroque musicなどにみられるwalking bassが特徴である。
すなわち、1拍目と3拍目が、レガートで滑らかに演奏され、2拍目と4拍目がスタッカート和音で、断音的に演奏される。
*1:Square Kilometre Arrayの短縮語で、1960年前半のジャマイカで発生した音楽。
ラグタイムの語源は定かではないが、メロディー・ラインとベース・ラインの拍のずれ、つまり「ragged time」(不完全な時、不揃いのタイミング)から由来するという説が非常に強い。
*19世紀末から20世紀初頭に掛けてアメリカで流行した音楽。
*世界初のポピュラー音楽というほどの重要なジャンル。
*西洋音楽にアフリカ黒人のシンコペーションが加わった曲。
*クラシックの延長でもあり、ジャズの初期のスタイルでもある曲。
*酒場のホンキー・トンク・ピアノでよく奏でられていた曲。
*映画「スティング」のサントラでお聴きになれる曲。
*ディズニーランドでもよくかかってる子供達にもお馴染みの曲。
*チャップリンがこよなく愛した音楽。
*サイレント映画のバックでよく流れている楽曲。
*豪華客船「タイタニック」の船上でも演奏されていた曲。
*映画「海の上のピアニスト」で話題になった曲。
*車のCM(スズキ自動車「ラバン」)でかかっている曲。
ラグタイムはソナタ形式に書かれていることが多く、通常主題の提示、展開、再現の各部からなる。
テーマを途中で転調すること、シンコペーションを沢山含むこと、メロディー・ラインが、オフ・ビートを強調することなども多くの曲に見られる共通点である。
有名な曲は、「エンターテイナー」、「メープル・リーフ・ラグ」で、アメリカ西部では当時ピアニストが少なかった為、パンチしてある紙ロールの入ったピアノに自動演奏させていました。
紙ロールを入れるとオルゴールのような仕組みでピアノの鍵盤が自動に動きます。生演奏を堪能する機会がなかった場合に限られますが、これが蓄音機ができるまでのラグタイム音楽の楽しみ方でした。
しかしながら、熱心なコレクターもおり、SP版による録音もかなりの数残っているようです。